「NAS」という単語を見たことある人は多いのではないでしょうか。
正式名称は「Network Attached Storage」で、ネットワークに接続して使用するストレージ機器のことです。ネットワークに接続されていることから、データの共有やバックアップがしやすく、複数のHDDを搭載することで冗長化することも可能です。主に企業で導入が進み、発展してきたデバイスです。
しかし、近年では家庭内でネットワークを構築する方も多くなり、個人向けのNASも数多く発売されています。今までより馴染みがあるデバイスになってきたのかもしれません。
目次
エンタープライズ向けNASはQNAP
今回ご紹介する製品はQNAP製品です。
“QNAP”は、NASを手がけるメーカーの一つ。エンタープライズ向けのNASでは世界ナンバーワンのシェアを獲得している台湾メーカーの製品になります。全世界では、500万台以上のQNAP NASが稼働してる実績があります。
QNAPの特徴はソフトウェアの開発から、ハードウェアの設計、製造まですべて自社で行っている点が挙げられます。そのため高い信頼性と柔軟性を持ち、さまざまな環境、分野への導入を可能にしています。大手企業をはじめ、官公庁、教育機関、研究機関、テレビ局、ゲーム開発など導入事例は多岐にわたります。
QNAPの病院への導入実績
そんなQNAP製品、日本で導入事例を増やしているのが「病院」です。
病院では診断情報、CTや内視鏡などの検査結果など数多くのデータが毎日発生しています。そのデータのバックアップと保持が重要な課題となっているのです。QNAPのNASは、数十台のHDDを搭載可能なラックマウント型の大規模向けから数台程度の個人から中規模向けまで幅広いラインナップを用意しています。Linuxベースの高機能なNAS向けOSによって、病院がどの医療用システム(電子カルテ・レセコン)を採用していても導入可能な柔軟性を持っているのが強みです。また、複数のNASにバックアップ、クラウドと連携してバックアップなど、ニーズに合わせた多様なバックアップ方法の提供も可能です。
ベイ数の多いモデルや上位モデルにHDDを差し替えるだけで移行できる「システムマイグレーション」やラックマウント型であれば物理容量を増やすことができる「拡張エンクロージャー」をサポートしています。そして容量や冗長性の拡張にも柔軟に対応できるため、患者のデータを扱う病院にもっとも重要な“信頼性”も状況や規模に合わせて簡単に高められます。
実際に大規模病院向けの画像管理システムのバップアップ用として導入されているほか、小規模な医院の電子カルテや検査結果のデータ共有やバックアップ用としても使われているなど、規模や目的を問わず、幅広い病院で採用が進んでいます。
安心のオンサイト保守サービス
サポートの充実も大きな強みです。
信頼性の高いHDDの搭載に対応するのをはじめ、異常や故障が万が一発生した場合、まず代替機を届けて交換する「QNAP デリバリーサービス」や作業員が交換パーツを持参して復旧作業を行う「オンサイト保守サービス(24時間×365日対応も可能)」など独自の保守サービスを展開しています。また、QNAPは月1回程度のファームウェアアップデートで、セキュリティなどを向上させているのに加え、生産終了後の製品も5年ほどはアップデートを続けており、安心して利用することができます。
NASとしてシンプルな操作性
NASの管理となればシステムエンジニアのような知識が必要に思えますが、操作が非常に簡単なのも大きな特徴です。
ほとんどの製品には自社開発「QTS」(QNAP Turbo NAS System)が採用されており、グラフィカルかつシンプルなインタフェースによってスマホ感覚で利用できるようになっています。基本的な設定は簡単に済ませられる一方で、NASとしてのプロトコルはすべてサポートし、高度なバックアップやディスク管理、強固なセキュリティといった機能もしっかり備わっています。
導入・ご検討のご相談はパースジャパンへ
QNAP NAPの魅力は、環境や規模に合わせて選べる幅広いラインナップだけでなく、基本的に共通のOSを使っているため容量増加によるアップグレードがしやすい、定期的なファームウェア更新で長く使える点が挙げられます。さらにOSが高機能なので別途ライセンスを購入することなく様々なバックアップ方法が利用できる、発熱が少なくシンプルなハードウェア設計で信頼性が高いのが特徴です。
データバックアップシステムの導入、または現行のバックアップシステムの変更を考えているなら、QNAPをご検討してみてはいかがでしょうか。ご相談は営業担当もしくはコチラからご相談ください。