2021.09.14

病院のPHS代替や後継に。内線、外線が自由自在の新感覚モバイルIPフォンIP200H。

PHSをご存じでしょうか。

PHSとは『Personal Handy phone System』の略で携帯電話の1つ、コードレス電話の技術を発展させたシステムです。一般的に国内では、「携帯」というと「ガラケー」を意味し、iPhoneを含む多機能携帯電話を「スマートフォン」として区別しています。PHSは「ガラケー」を利用したコードレス電話といったイメージです。

サービス終了のPHS。病院での代替、後継は?

先日、国内唯一のPHS事業者ソフトバンクが提供するワイモバイルは、PHSサービスの終了を発表しました。これにより今後PHSは、一般的な通信機器としては姿を消すことになります(2021年1月31日サービス終了)。PHSは基地局を安く増やすことができるメリットがありましたが、携帯電話の料金値下げが進んだ今、プロバイダーからPHSを提供するメリットが薄れてきていました。結果として、サービスの終了を余儀なくされたのです。

そんなPHSですが、医療の現場では重要な役割を担っています。処理能力を考えるとスマートフォンより劣っているPHSですが、医療現場にとっては大きなメリットがありました。PHSは端末から発せられる電波が微量なことから、医療現場に設置されている機器への影響が少ないとされていたのです。そのため病院では、今でもPHSが多用されています。今回は、そんなPHSサービスの終了によってお困りの病院様向けに、PHSの代替品となり得るモバイルIPフォンをご提案します。


電話と無線機の中間、新感覚のモバイルIPフォン

今回ご紹介するのは、アイコム株式会社が発売開始した内線・外線を自由自在に発信受信する機器。屋外でも院内やオフィスの電話に対応できるモバイルIPフォンIP200Hです。

IP200Hは、国内生産されており内線通話・外線通話に加え、トランシーバーのような一斉同報ができる携帯型のIP電話です。無線LANアクセスポイントを中継器として、同一LAN配下にある端末同士で通話することができるほか、ひかり電話を経由した外線電話の発着信にも対応します。

さらに、別途アイコムが提供するSIMカードを装着することで、LAN外からの連絡にも携帯電話感覚で対応することも可能です。機器構成やSIM契約など、様々なカスタマイズがありますが、具体的にIP200HがPHSの置き換えとしてできることを羅列してみました。後述する接続イメージと合わせてご確認ください。


『モバイルIPフォンIP200Hを導入してできること』

・Wi-FiだけでなくLTE(SIM契約必須)の利用
・IPフォンから、固定電話として発信
・同一チャンネル(複数人グループ)に一斉同報で通話連絡
・外出先からも一斉同報や内線機能の利用
・屋内からはWi-Fiを利用、屋外からはLTEで内線機能を利用
・同報連絡に対して相互で会話(通常トランシーバーは一方通行の会話)

※機器構成やSIM契約など導入プランにより利用可能な機能がございます。


PHSの置き換えIP200Hの接続イメージ

アクセスポイント経由の会話

アクセスポイントを中継器として、同一LAN内のIP200HやIP電話と通話可能です。VPN経由で離れた場所にアクセスポイントを設置することもできます。

クラウド経由LTEによる通話

携帯電話と同じLTE回線(au/NTTドコモ)を使い、ICOMクラウドを経由したセキュアな閉域網での通話が可能です。VE-PG4を経由することで、LAN内のIP200Hと通話することもできます。

ひかり電話経由の外線通話

主装置となるSR-7100VNとひかり電話を接続し、公衆回線からの電話をIP200Hで受話することができます。もちろん、発信も可能です。

別売りインターフォンによる会話

別売りのインターフォンは電源供給のみで利用可能。SIMが搭載されており病室からナースステーションへの会話も可能です。


モバイルIPフォンのご利用イメージ

 


導入にあたっての機器構成

電話端末としてのIP200H。

サイズ感も既存のPHS端末と大きく変化しません。カラーバリエーションは、ブラックとホワイトの2色用意されています。国内生産の製品となり、品質も安心です。充電のためのクレードル、ACアダプターが同梱されています。


SIPサーバーSR-7100VN

アクセスポイントAP-9500

アクセスポイントAP-95M

7100VNは、通信するIP200Hの情報を収容するシステムの主装置(SIPサーバー)です。外線電話の送受信に利用するひかり回線とのゲートウェイとなるほか、アクセスポイントとしても動作します。モバイルIPフォンの内線通話を中継するために無線LANアクセスポイント。スマートフォンやPCなどほかの無線通信機器のアクセスポイントとしても利用できます。

RoIPゲートウェイVE-PG4

RoIPゲートウェイIP500G

IP電話KX-HDV230

LTEと構内LANを接続するには、SIP機能付きゲートウェイユニットVE-PG4を利用。LTE接続のIP200Hと無線LAN接続のIP200Hとの通話を中継するLTEゲートウェイユニットとなり、WLAN無線機収容数50台、SIP電話端末収容数25台に対応します。LTE接続のIP200Hと無線LAN接続のIP200Hとの通話を中継するLTEゲートウェイユニットには、IP500Gが対応します。


PHSの代替、IPフォンIP200H

IPフォン製品特徴

手に取った感覚としては、既存のガラケーを用いたPHSと遜色ない大きさの製品です。防塵・防水(IP57)仕様なので、屋外や水場での利用も安心して利用頂くことが可能です。操作方法もいたってシンプルで、難しいボタンや設定が無いのも特徴の一つ。

一斉同報の際利用するトークグループのチャンネルは、100件以上登録することが可能です。通常トランシーバーでの会話は一方通行の音声ですが、IP200Hは相互に会話を行い通常の電話のようにコミュニケーションを取ることができます。

特定のグループ(チャンネル)に向かって一斉同報することで、現場近くの人や知識が豊富な人に素早く取り次いだりコミュニケーションを取ることが可能です。また別売りのワイヤレスヘッドセットを利用することで作業中にもハンズフリーで対応可能です。※タイピンタイプなど複数のマイクご用意ございます。

通常のクレードルに加えて、6連結用充電クレードルのご用意ございます。保管場所や管理の手間負担を軽減します。交換可能なバッテリーを搭載しており、充電が不十分だと感じた際、バッテリー単体で交換することが可能です。※別途ACアダプターBC-228が必要です。


IPフォン製品仕様

無線通信規格IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠
最大通信速度 (理論値)11/54/150/433 Mbps
送信出力10mW/MHz以下
暗号化方式WEP、WPA、WPA2、WPA-PSK、WPA2-PSK
プロトコルTCP/IP
VoIP呼制御プロトコルSIP
LTE周波数範囲B1,B18,B19,B26
使用温湿度範囲-10℃~+60℃ (※バッテリー充電動作時は0℃~40℃) 、90%以下(ただし、結露なきこと)
防塵・防水仕様IP57
電源定格3.8V
最大消費電流2.5A以下
寸法54.3(W) x 139(H) x 20(D) mm(突起物含まず)
重量約155g(※付属バッテリーBP-301を含む)
低周波出力内部SP=500mW以上(8Ω 5%歪率時)、外部SP=10mW以上(33Ω 5%歪率時)

IPフォン想定の利用シーン

病院内のどこにいても内線対応が可能

LAN経由で通話可能なので、自分の席についていない時でも内線通話を送受することが可能です。LTE(SIM契約必須)回線があれば、屋外にいたとしても内線通話することもできます。電話取次の際、席外しによる電話の掛けなおしを未然に防ぎます。

病院外であっても外線対応が可能

LTE(SIM契約必須)回線があれば、病院にかかってきた外線電話をIP200Hを携帯する人に転送することが可能です。また外出先からでも固定電話として発信をかけることもできます。

一斉同報による情報共有

グループを登録することで、トランシーバーのようにワンプッシュで登録されている端末に一斉同報することができます。情報の共有や、対応可能なスタッフを探す際、何か所も電話を掛けなおす必要はありません。一度の操作で、瞬時に情報を共有することが可能です。


PHSの後継としてパースジャパンへご相談ください

病院内では、重要な役割を担っていたPHS。PHSのサポートが終了した今、新しい選択肢としてアイコムのIPフォンが注目されています。ご購入や導入をご検討の方は、営業担当もしくはお問い合わせフォームよりご依頼頂きますようお願い致します。ご依頼の際、既存の設備状況をご連絡頂けるとご案内がスムーズになります。是非、下記Q&Aの内容を記載の上、お問い合わせください。


導入ご検討のQ&A

・現在PHS等、何かしら利用中でしょうか。(※利用中の場合、改善要望点などございましたらご記載ください)
・新規インカム導入の意思(買換え含め)はございますでしょうか。
・無線LANアクセスポイントは設置済でしょうか。
・既設のアクセスポイントに接続することは可能でしょうか。

【無線インカム導入を検討される場合】
・無線子機は何台程度必要でしょうか。
・要望する使い道をご教示ください。

1. 院内の連絡のみ、内線機能
2. 院内の連絡のみ、内線機能 + 一斉連絡(トランシーバー)
3. 外線電話との連携(NTT電話を受けたり、内線転送する )
4. 数台は携帯電話のように外出先でも使用想定されておりますでしょうか。(LTE利用)


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